KiCadで基板を作る

オープンソースの回路CAD「KiCad」を利用した回路設計や基板製作などを紹介します。


【プロフィール】
iw回路設計
KiCadで回路設計や基板設計をしたりしています。 https://iw-circuitdesign.net

回路図を書かずに基板を作成するお手軽基板作成シリーズ(?)の第一弾。

『Arduino UNOにスタックできるユニバーサル基板シールド』の基板データをKiCadで作ってみました。
基板完成図


 

KiCadにはArduinoのテンプレートが用意されており、今回はArduino UNOのテンプレートを利用しました。
テンプレート
これを使うことで、あらかじめArduino UNOの基板外形やI/Oコネクタが用意された状態から基板作成を始めることができます。

基板の概要

  • Arduino UNOにスタックできるユニバーサル基板
  • I/Oコネクタは、Arduinoとの接続用外部接続用でそれぞれ2つずつ設けました。 
  • ユニバーサル基板の部分は、2.54mmピッチのスルーホール と1.27mmピッチのスルーホールを設けました。
  • ユニバーサル基板のスルーホールは、ピンヘッダのフットプリントを並べて作りました。

動画についてちょこっと解説

KiCadプロジェクト作成から基板データの作成完了までのメイキングになっています。
  • 00:10〜
テンプレートを利用してプロジェクトを新規作成するところから始まります。

  • 00:19〜
基板エディタを起動して、いきなり基板データを作成していきます。
まず、I/Oコネクタを「CTRL+D」でコピーして、外部接続用コネクタを設けます。

  • 00:30〜
2.54mmピッチのスルーホールは、1列15極ピンヘッダのフットプリントをひたすら並べました。
シルク表示の枠はフットプリントエディタによる修正で削除しました。
グリッドを「1.27mm」や「2.54mm」に設定しておくと、ズレなく配置できます。

  • 00:42〜
フットプリントの部品番号等の不要なシルク表示を非表示にしています。 

  • 00:56〜
1.27mmピッチのスルーホールは 、2列4極ピンヘッダのフットプリントを利用して並べました。

  • 01:15〜
Arduino接続用と外部接続用コネクタを配線でつなぎます。
配線幅は、
信号線 : 0.4mm
電源線 : 0.8mm (+5V、+3.3V、Vin、GND)
にしました。

  • 01:24〜
表と裏をGNDベタで覆います。

  • 01:37〜
Arduino UNOのコネクタピン名称のシルク表示を追加します。

  • 02:03〜
その他、ボード名やロゴのシルクを追加します。
(ちょっと配置に悩んでまごまごしています。) 

  • 02:22
完成! 


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