基板データの作成が終わりましたので、プリント基板メーカーへ基板発注を行っていきます。
まず、基板メーカーへ発注するには「ガーバーデータ」と「ドリルデータ」 という基板製造に必要なファイルが必要になります。
今回、基板メーカーはDCジャック変換基板の作成時と同様に「スイッチサイエンスPCB」を利用します。 スイッチサイエンスPCBの技術ガイドのページに必要なガーバーデータの情報が記載されています。(https://www.switchscience.com/pcborder/techguide/#layer)
抜粋すると以下のファイルが必要になります。
まずは、作成した基板データからガーバーデータとドリルデータの出力を行います。
必須ではないのですが、複数のガーバーデータが出力されますので基板データなどと同じフォルダですとたくさんのファイルと混ざってしまい、ファイルが分かりづらくなってしまいます。
また、発注時にZIPファイルにまとめて提出しますので、あらかじめ保存用フォルダを作成しておいた方が楽だと思います。
今回は「arduino_board」というArduino互換基板作成用のフォルダで作業していますのでその中に「gerber」フォルダを新規作成しました。
C:¥Users¥user¥Documents¥arduino_board¥gerber
設定しない場合は基板エディタの絶対座標の原点が設定されるようです。この場合、基板エディタ画面の左上端が原点となりますので、基板データにもよりますが基板より少し離れた左上あたりが原点になります。
おそらく製造には問題ないとは思いますが、ガーバービューアで見た時に原点から離れた位置に基板が表示されると個人的に気になってしまうので、基板外形の端を原点に設定するようにしています。
設定の仕方は『DCジャック変換基板の作成(16)』の記事と同様ですので引用します。
引用元:DCジャック基板の作成(16)〜プリント基板の発注(その1)〜
これでガーバーデータとドリルデータを出力する準備ができましたので、実際に出力を行っていきます。
次回へ続きます。
次 > 基板発注(その2)
前 > プリント基板データの作成(その4)
まず、基板メーカーへ発注するには「ガーバーデータ」と「ドリルデータ」 という基板製造に必要なファイルが必要になります。
今回、基板メーカーはDCジャック変換基板の作成時と同様に「スイッチサイエンスPCB」を利用します。 スイッチサイエンスPCBの技術ガイドのページに必要なガーバーデータの情報が記載されています。(https://www.switchscience.com/pcborder/techguide/#layer)
抜粋すると以下のファイルが必要になります。
- トップレイヤの名前:pcb_name.GTL
- 2層目の名前:pcb_name.GL2(4層基板のみ) ←今回は不要
- 3層目の名前:pcb_name.GL3(4層基板のみ) ←今回は不要
- ボトムレイヤの名前:pcb_name.GBL
- 表面のソルダレジスト:pcb_name.GTS
- 裏面のソルダレジスト:pcb_name.GBS
- 表面のシルク:pcb_name.GTO(表面にシルクを入れない場合も、このファイルは必要です。)
- 裏面のシルク:pcb_name.GBO(裏面にシルクを入れない場合も、このファイルは必要です。)
- ドリルデータ:pcb_name.TXT
- 基板外形:pcb_name.GKOまたは.GML
まずは、作成した基板データからガーバーデータとドリルデータの出力を行います。
準備(ガーバーデータ保存用フォルダ作成)
ガーバーデータ保存用のフォルダを作成します。必須ではないのですが、複数のガーバーデータが出力されますので基板データなどと同じフォルダですとたくさんのファイルと混ざってしまい、ファイルが分かりづらくなってしまいます。
また、発注時にZIPファイルにまとめて提出しますので、あらかじめ保存用フォルダを作成しておいた方が楽だと思います。
今回は「arduino_board」というArduino互換基板作成用のフォルダで作業していますのでその中に「gerber」フォルダを新規作成しました。
C:¥Users¥user¥Documents¥arduino_board¥gerber
基板データの座標原点の設定
これはしなくても問題ないと思いますが、出力するガーバーデータの座標原点を設定しておきます。設定しない場合は基板エディタの絶対座標の原点が設定されるようです。この場合、基板エディタ画面の左上端が原点となりますので、基板データにもよりますが基板より少し離れた左上あたりが原点になります。
おそらく製造には問題ないとは思いますが、ガーバービューアで見た時に原点から離れた位置に基板が表示されると個人的に気になってしまうので、基板外形の端を原点に設定するようにしています。
設定の仕方は『DCジャック変換基板の作成(16)』の記事と同様ですので引用します。
引用元:DCジャック基板の作成(16)〜プリント基板の発注(その1)〜
今回の基板では下図の通りに原点位置を設定しました。見えづらいですが赤い十字マークが表示されます。
- 右側のツールアイコンから「ドリルファイル、実装用ファイルの原点を設定」アイコンをクリック
- 原点に設定したい点をクリックすればその箇所が原点に設定されます。
設定した点には赤い十字のマークがつきます。
これでガーバーデータとドリルデータを出力する準備ができましたので、実際に出力を行っていきます。
次回へ続きます。
次 > 基板発注(その2)
前 > プリント基板データの作成(その4)