KiCadで基板を作る

オープンソースの回路CAD「KiCad」を利用した回路設計や基板製作などを紹介します。


【プロフィール】
iw回路設計
KiCadで回路設計や基板設計をしたりしています。 https://iw-circuitdesign.net

前回はフットプリントを作成しましたので、それらのフットプリントと回路図のコンポーネントの紐つけを行います。

CvPcbの起動

まずは回路コンポーネントとフットプリントを紐つけるツール「CvPcb」を回路図エディタから起動します。

  • 上側ツールアイコンで「PvPcbの実行」アイコンをクリックすると起動します。 

 PvPcb起動


紐つけを行う

セラロックとUSBシリアル変換モジュール、1.27mmピッチコネクタのフットプリントがなかったので

この3つはフットプリントを自作しました。(前回参照)

その他はデフォルトで用意されているフットプリントを使用します。
紐つけ

各回路コンポーネントを選択した状態で、任意のフットプリントをダブルクリックすると紐つけられます。

使用したライブラリ及びフットプリント

CPU : 「Housings_DIP」ライブラリの「DIP-28_W7.62mm

バッファ : 「Housings_SSOP」ライブラリの「SSOP-20_4.4x6.5mm_Pitch0.65mm

コンデンサ : 「Capacitors_ThroughHole」ライブラリの「C_Disc_D3_P2.5

抵抗 : 「Resistors_SMD」ライブラリの「R_0603_HandSoldering

LED : 「LEDs」ライブラリの「LED_0603

コネクタ : 自作

USBシリアル変換モジュール : 自作

セラロック : 自作

 

各コンポーネントとフットプリントの紐つけを終えたら、紐つけ情報を保存してCvPcbを閉じます。

 

ネットリストの生成

次はネットリストの生成を行います。
  • 回路エディタに戻り、上側ツールアイコンで「ネットリストの生成」アイコンをクリックします。
  • ネットリストの生成画面が現れるので、画面上の「Pcbnew」タブを選択します。
  • 「生成」ボタンをクリックします。
  • ネットリストの保存画面で、保存場所を指定して保存します。
ネットリスト生成

回路図は完成

以上で、回路図エディタを使用した作業は終わりです。
忘れずに回路図は保存しておきましょう。

次回から基板データの作成を行っていきます。

次 > 基板データの作成(その1)
前 > フットプリントの作成

 


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