KiCadで基板を作る

オープンソースの回路CAD「KiCad」を利用した回路設計や基板製作などを紹介します。


【プロフィール】
iw回路設計
KiCadで回路設計や基板設計をしたりしています。 https://iw-circuitdesign.net

シルク表示の調整

配線まで出来ましたので、あとはシルク表示の位置調整を行います。

  • シルクが他のフットプリントなどに重ならないように見やすい位置に移動します。
  • コネクタやCPUなどにピン番号の表示を追加します。(既にフットプリントにピン番号のシルクが入っている場合は不要です)
  • LEDにもシルク表示を追加します(電源表示なら「PWR」、通信表示なら「RX」「TX」など)
  • 他にボード名やロゴなどシルク表示したいものを追加します。
・おもて面
シルク調整1

・裏面 
シルク調整2
 

ロゴ作成

KiCadにはビットマップ画像をフットプリントに変換できるツール「Bitmap2Component」 があります。これを使うことで比較的楽に自作ロゴのフットプリント作成することができます。

ツールの起動

プロジェクトマネージャの画面で「Bitmap2Component」のアイコンをクリックして起動します。
ロゴ作成1

ロゴにしたい画像の読み込み

  • 「ビットマップの読み込み」でロゴにしたい画像を選択して読み込みます。ロゴにしたい画像は2値のモノクロ画像で作成した方が良いと思います。
  • 読み込むと画像がプレビューされます。
ロゴ作成2

基板データのフットプリントにするための設定

  • フォーマットは「Pcbnew」にします。
  • オプションは反転表示・非反転表示を選択できます。
   「ネガ」にするとオリジナル画像の黒い部分がシルクで表示されます。
   「標準」にするとその逆となります。
  • 使用するレイヤは「表層面のシルク」を選択します。
  • しきい値はグレースケール画像などを2値化するしきい値と思われます。
ロゴ作成3

エクスポート

「エクスポート」でフットプリントのファイルとして出力されますので、適当なフットプリントライブラリのフォルダに保存します。
ロゴ作成4

作成したロゴの例

ロゴ作成5
 実際にフットプリントとして作成すると上記のような感じになります。
よく見てみると細い部分が途切れてしまったりしています。
自分の場合はこのくらいは「良し」としてしまいますが、オリジナル画像の通りに表示したい場合は
  • 設定の「しきい値」でうまく調節する
  • 完全に2値化する
  • 細すぎる線は使用しない
など少し手間が必要になることもありますが、割と簡単にフットプリントのロゴ作成ができますので
興味があったら挑戦してみてください。 

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