KiCadで基板を作る

オープンソースの回路CAD「KiCad」を利用した回路設計や基板製作などを紹介します。


【プロフィール】
iw回路設計
KiCadで回路設計や基板設計をしたりしています。 https://iw-circuitdesign.net

今回は回路図エディタ上に配置したコンポーネント間を配線して、回路図を作っていきます。

コンポーネント間の配線 

配線を行うには下記の操作を行います。
  • 右側アイコンの「ワイヤの配線」アイコンをクリック
  または
  • メニューから [配置] > [配線] を選択
すると、マウスカーソルが配線できる状態になりますので、コンポーネントの端子間をつないでいきます。
配線


最初から全ての回路部品を配置して作っていっても良いですが、回路をいくつかの機能ブロックとして分けてブロックごとに回路図を作っていく方がやりやすいと思います。
今回は回路を以下の4つのブロックに分けて作っていくことにします。
  • 電源回路
  • ATtiny85周辺回路
  • パワーLED駆動回路
  • スイッチ回路

電源回路

電源コネクタおよび3.3V電源を生成するレギュレータの回路です。
今回は部品点数を極力少なくして小型にするため、電源回路としては最小限の簡易的な回路にしています。
3.3Vのレギュレータ「NJM2884U1-33」はセラミックコンデンサ対応・ノイズバイパスコンデンサ内蔵(※)ですので、入力側・出力側ともに10uFのセラミックコンデンサを1つずつの構成としました。
電源回路配線
※ノイズバイパスコンデンサ内蔵について
データシートを見ても概要に書かれているだけで詳しい記述はないのですが、『推奨値以上の入力・出力コンデンサ各1個だけで、0.1uF程度のパスコンは無くても大丈夫』という解釈で考えています。


ATtiny85周辺回路

周辺回路と言っても電源入力部のパスコンとリセット用の回路のみです。
今回は電源回路と同様に部品点数削減・小型化のため、セラロックや水晶発振子など外部クロックは使用せずATtiny85の内部クロックを使用します。
パワーLED駆動回路およびスイッチ回路への信号線はグローバルラベルを使用して接続するようにしています。
マイコン周辺回路配線

※グローバルラベルについて

  • 右側アイコンの「グローバルラベルの配置」アイコンをクリック
  または
  • メニューから [配置] > [グローバルラベル] を選択します
グローバルラベル1

回路図上の任意の場所をクリックすると、ラベルの作成画面が開きます。
ラベルの名称、サイズ、角度、スタイル、シェイプをそれぞれ設定します。
グローバルラベル2

作成したグローバルラベルは回路コンポーネントと同様に配置して接続したい端子と配線します。
グローバルラベル3

パワーLED駆動回路

白色LEDとフルカラーLEDを駆動するための回路です。
LEDとはコネクタを介して接続します。
LED駆動回路配線

スイッチ回路

点灯モードを切り替えるためのスイッチ回路です。
チャタリング防止回路は設けず 、ソフトウェア側で対策しようと考えています。
スイッチ回路配線
 
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