今回は作成した回路図の情報を基板エディタで読み込むための「ネットリスト」を生成します。
通常は「KiCadプロジェクト名.net」というネットリストのファイルが作られます。
今回のプロジェクト名は「LED_board1」なので、「LED_board1.net」というネットリストになります。
また、回路図エディタを使用して行う作業はこれで完了になります。
次からは基板エディタ(Pcbnew)を使用してアートワーク作業(基板データの作成)を行なっていくことになります。
ここではPDF出力方法について簡単に紹介します。
①プロットのウインドウを開きます。
②フォーマットの選択を「PDF」にします
お好みで「用紙設定」や「全般オプション」の設定が行えますが、デフォルトの状態で問題ないと思います。
③出力ディレクトリで保存先を指定します。
何も指定しない場合は作業しているプロジェクトフォルダ内に保存されることになります。
④「現在のページをプロット」ボタン、または「全てのページをプロット」ボタンをクリックすると回路図がPDF出力されます。
(メッセージの欄に回路図が出力された旨のメッセージが表示されます)
回路図を複数の階層で作成している場合は「全てのページをプロット」で全ての回路図が一つのPDFファイルにまとめて出力されます。
このプロットの機能でPDF出力した場合は回路図上の文字(リファレンス番号など)が文字として埋め込まれますので、PDFビューア上で特定のリファレンス番号を検索することなどができます。
複雑な回路図を作成したときの回路チェックなどに結構便利だったりします。
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ネットリスト
ネットリストは回路図上の各部品(コンポーネント)の接続情報やフットプリントの情報などが含まれています。「ネットリストの生成」ウインドウ
回路図エディタ上でネットリスト生成のウインドウを開きます。- エディタ上部の「ネットリストの生成」アイコンをクリック
- メニューから [ツール] > [ネットリストの生成] を選択
Pcbnewのタブを選択
ネットリストのフォーマットがいくつか選択できますが、ここではKiCadの基板エディタを使用するのでKiCad専用フォーマットの「Pcbnew」タブを選択します。ネットリストを生成
「生成」ボタンをクリックすると保存画面が現れるので、保存場所を確認して保存します。通常は「KiCadプロジェクト名.net」というネットリストのファイルが作られます。
今回のプロジェクト名は「LED_board1」なので、「LED_board1.net」というネットリストになります。
ネットリスト生成完了&回路図作成完了
これでネットリストを生成することができました。また、回路図エディタを使用して行う作業はこれで完了になります。
次からは基板エディタ(Pcbnew)を使用してアートワーク作業(基板データの作成)を行なっていくことになります。
【おまけ】回路図のPDF出力
回路図のチェックや他の人に見てもらうなどの理由で「作成した回路図を図面として出力したい」ということがあるかと思います。ここではPDF出力方法について簡単に紹介します。
①プロットのウインドウを開きます。
- 上部アイコンの「回路図をプロット」をクリック
- メニューから [ファイル] > [プロット] > [プロット] を選択
②フォーマットの選択を「PDF」にします
お好みで「用紙設定」や「全般オプション」の設定が行えますが、デフォルトの状態で問題ないと思います。
③出力ディレクトリで保存先を指定します。
何も指定しない場合は作業しているプロジェクトフォルダ内に保存されることになります。
④「現在のページをプロット」ボタン、または「全てのページをプロット」ボタンをクリックすると回路図がPDF出力されます。
(メッセージの欄に回路図が出力された旨のメッセージが表示されます)
回路図を複数の階層で作成している場合は「全てのページをプロット」で全ての回路図が一つのPDFファイルにまとめて出力されます。
このプロットの機能でPDF出力した場合は回路図上の文字(リファレンス番号など)が文字として埋め込まれますので、PDFビューア上で特定のリファレンス番号を検索することなどができます。
複雑な回路図を作成したときの回路チェックなどに結構便利だったりします。
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