8ピンATtiny(AVRマイコン)の書き込み用Arduinoシールドのメイキング動画
の記事およびメイキング動画にて、
基板データ作成まで行った『8ピンAVRマイコン ATtinyのスケッチ書き込み用Arduinoシールド』ですが、今回は基板化するために基板メーカーに発注を行いました。
今回は試しにPCBGOGOという基板メーカーに発注してみることにしました。
PCBGOGOは中国の基板メーカーですが、PCBGOGO.JPという日本語対応したサイトで発注を行うことができます。
今回、基板発注に際して行うことは以下の通りです。
PCBGOGOの製造仕様は「プリント基板製造能力(http://www.pcbgogo.jp/capabilities.html)」 のページで確認ができます。
ガーバー出力は下図の設定で行いました。
※ガーバーデータおよびドリルデータは保存用フォルダを作成してその中に保存します。
続いてドリルデータ出力の設定
出力したガーバーデータを表示して、特におかしなところやミスがなければ大丈夫です。
※発注後の後日談ですが、
特に発注時のデータ確認で引っかかることはなかったのでKiCadから出力したそのままのファイル名で問題ないようです。
これで発注用のガーバーデータは用意できましたので、あとはPCBGOGOのサイトで発注を行います。
次回に続きます。
次 > 【基板発注編その2】(PCBGOGOへ発注)
今回発注を行った基板のメイキング動画はこちら↓
8ピンATtiny(AVRマイコン)の書き込み用Arduinoシールドのメイキング動画
の記事およびメイキング動画にて、
基板データ作成まで行った『8ピンAVRマイコン ATtinyのスケッチ書き込み用Arduinoシールド』ですが、今回は基板化するために基板メーカーに発注を行いました。
今回は試しにPCBGOGOという基板メーカーに発注してみることにしました。
PCBGOGOは中国の基板メーカーですが、PCBGOGO.JPという日本語対応したサイトで発注を行うことができます。
- PCBGOGO.JP(日本語サイト):http://www.pcbgogo.jp
- PCBGOGO(英語サイト):https://www.pcbgogo.com
今回、基板発注に際して行うことは以下の通りです。
- 基板メーカーの製造仕様を確認する
- ガーバーデータを用意する
- PCBGOGO.JPのサイトで注文する
基板メーカーの製造仕様を確認
本当は基板データ作成でのデザインルール設定時に確認すべき内容ですが、今回はこのまま発注して問題ないかを確認を行います。PCBGOGOの製造仕様は「プリント基板製造能力(http://www.pcbgogo.jp/capabilities.html)」 のページで確認ができます。
PCBGOGO.JP基板製造基準(デザインルール) | |||
項目 | 製造基準(デザインルール) | 備考 | |
層数 | 片面、両面、四層、六層、八層、十層 | 十層までの基板製作を受け付けします。 | |
基材 | ❶FR-4ガラスエポキン❷アルミ | ||
レジスト(resist) | 感光性ソルダーレジスト | レジスト色:緑、赤、黄色、青、白、黒、なし | |
表面処理 | ❶有鉛半田レベラー ❷無鉛半田レベラー ❸無電解金メッキ | ❶HASL with lead ❷HASL lead free ❸Immersion gold | |
外形 | 最大寸法 | ❶片面、両面基板: 500mm*1200mm ❷四~十層基板: 500mm*900mm | 4層以上の基板において、内層の最小導体幅/導体間隔は8milです。 |
基板外形公差 | ±0.2mm | ルーター切り出し(CNC):±0.2mm;Vカット(v-cut):±0.5mm。 | |
板厚 | 板厚 | 0.4 mm、 0.6 mm 、0.8 mm 、1.0 mm、 1.2 mm、 1.6 mm、 2.0 mm、2.4mm | ❶板厚が0.4mmの場合、外形加工にVカットは不可。❷板厚が2.0mm以上の場合のみ、外層銅箔3OZを受け付けます。 |
板厚公差(板厚≥1.0mm) | ±10% | 銅メッキ、レジスト(resist)、表面処理などの加工により、実際の板厚が厚くなる傾向があります。 | |
板厚公差(板厚<1.0mm) | ±0.1mm | ||
導体(パターン) | 導体幅/導体間隔 | ≥4mil(0.1mm) | ❶4mil~6milの導体幅/導体間隔に対して基板費が高くなります。 ❷4層以上の基板において、内層の最小導体幅/導体間隔は8milです。 |
導体端から外形までの距離 | ≥0.3mm(12mil) | ルーター切り出し:0.3mm以上 Vカット:0.4mm以上 | |
銅箔 | 外層銅箔厚 | ❶1OZ(35μm) ❷2OZ(70μm) ❸3OZ(105μm) | ❶板厚が2.0mm以上の場合のみ、外層銅箔3OZを受け付けます。 ❷導体間隔が0.2mm以下の場合、2OZの外層銅箔厚が実現できません。 |
内層銅箔厚 | ❶1OZ(35μm) ❷1.5OZ(50μm) | ❶内層銅箔厚はデフォルトで1OZにします。 ❷1.5OZを指定したい方はPCBGOGO.JPをご連絡ください。 | |
ドリル穴(drill hold) | ドリル穴径 | 0.2mm~6.3mm | |
ドリル穴径公差 | ±0.08mm | ||
仕上がり後のドリル穴径 | 0.2~6.20mm | 表面に銅が付着しているため、製品のドリル径は小さくなります。 | |
2つのドリル穴の距離 | ≥0.15mm(6mil) | 0.2mm(8mil)以上取ることをお薦めます。 | |
端面スルーホールの穴径 | ≥0.6mm(24mil) | ||
ランド (land) | ランド径 | ≥0.4mm(16mil) | |
ランド座残りの幅 | ≥0.1mm(4mil) | ランド座残り(annular ring)とは、ドリル穴の周囲のパターンです。 | |
パッド(pad) | パッドから外形までの距離 | ≥0.508mm(20mil) | |
パッドオンビア (pad on via) | パッドオンビアの穴径 | 0.2mm~6.3mm | 部品搭載のスペースを確保するために、パッドオンビアの穴径は部品のリード(lead)より0.2mm大きくデザインすることを薦めます。 |
パッドオンビアのランド座残りの幅 | ≥0.2mm(8mil) | ||
2つのパッドオンビアの距離 | ≥0.3mm(12mil) | ||
シルク (silk) | シルク色 | 白、黒、なし | |
文字幅 | ≥0.15mm | 幅が0.15mm未満の文字は仕上がり後判読不可能な場合があります。 | |
文字高 | ≥0.8mm | 高さが0.8mm未満の文字は仕上がり後判読不可能な場合があります。 | |
文字幅高さ比率 | 1:05 | 最適比率は1:5 | |
面付け | Vカット (v-cut) | ❶Vカット線≥75mm ❷Vカット線と垂直する外形の幅:45mm~450mm | 外形の寸法が面付け基準の寸法より小さい場合、外形データに捨て板を付けてください。 |
ルーター切り出し (CNC) | ❶基板間の距離≥1.6mm ❷ミシン目の穴径≥0.45mm |
今回デザインルール設定では
- 配線幅 : 0.4mm,0.8mm (製造基準 導体幅0.1mm以上)
- クリアランス : 0.2mm (製造基準 導体間隔0.1mm以上)
- ビア径 : 0.65mm (製造基準 ランド径0.4mm以上)
- ビアドリル径 : 0.4mm (製造基準 ドリル穴0.2〜6.3mm)
ガーバーデータを用意(出力)する
- プリント基板エディタのメニューから [ファイル] > [プロット] を選択
ガーバー出力は下図の設定で行いました。
※ガーバーデータおよびドリルデータは保存用フォルダを作成してその中に保存します。
続いてドリルデータ出力の設定
出力が完了したら、ガーバービューアで確認
念のためガーバービューアで確認しておいたほうが良いでしょう。出力したガーバーデータを表示して、特におかしなところやミスがなければ大丈夫です。
出力したガーバーデータとドリルデータをzipファイルにする
PCBGOGOでは、ガーバーデータのファイル名や拡張子の指定はなさそうでしたので、ファイル名の変更などはせずにそのまま保存フォルダをzipファイルにしました。※発注後の後日談ですが、
特に発注時のデータ確認で引っかかることはなかったのでKiCadから出力したそのままのファイル名で問題ないようです。
これで発注用のガーバーデータは用意できましたので、あとはPCBGOGOのサイトで発注を行います。
次回に続きます。
次 > 【基板発注編その2】(PCBGOGOへ発注)
今回発注を行った基板のメイキング動画はこちら↓
8ピンATtiny(AVRマイコン)の書き込み用Arduinoシールドのメイキング動画