基板外形を描く
まずは基板の外形から描いていきたいと思います。
『仕様を考える』のところで外形は30×30mmくらいとしましたので、30×30mmの四角形とします。
レイヤ表示の箇所で「Edge.Cuts」のレイヤをクリックして選択します。
この「Edge.Cuts」レイヤは基板外形を描くためのレイヤです。
外形を描くには、右側にツールアイコンで「図形ライン(またはポリゴン)を追加」アイコンを選択します。
エディタ内の適当な箇所でクリックすると、直線を引くことができます。
クリックするごとに、クリックした箇所を起点とした直線を続けて引くことができますので、30×30mmの四角形を作ります。
四角形ができた点でダブルクリックします。
寸法は画面右下の座標の値を見ながら、30×30mmとなるように描きます。
キーボードのスペースキーを押すと、現在のマウスカーソルのdx,dy座標値を原点(0,0)にできます。
これを利用すると図形を描く時や相対距離を調べる時などに便利ですので活用してみてください。
(補足)外形の作成について
直線と円弧を組み合わせることで、下図のようにRをつけた四角形や複雑な外形も書くことができます。
今回はRは付けずに真四角な基板外形で作成していきます。
部品を自動配置する
基板外形ができたので、この上に部品(フットプリント)を配置していきます。
フットプリントはネットリストを読み込んだ時点で、下図のように重なって表示されています。
まず、上側ツールアイコンの「フットプリントモード」アイコンをクリックしてフットプリントモードにします。
エディタ画面上の適当な箇所で右クリックでメニューを表示します。
- [グローバル移動/配置] > [全てのフットプリントを自動配置]
すると、先ほど描いた基板外形に中に部品が自動で配置することができます。
部品の数や基板の複雑さにもよるので、一つ一つ基板上に部品を置いていく方法でも問題ありません。
今回のような単純な基板の場合は、自動配置でざっくり基板上に配置してから微調整を行う方法がいくらか手間が省けて楽かもしれません。
モードについて
プリント基板エディタには「ノーマルモード」、「フットプリントモード」、「配線モード」の3つのモードがあり、それぞれモードによって右クリックメニューに特定のコマンドが表示されるようになります。上記のフットプリントの自動配置はフットプリントモードにした時に使用出来るようです。
部品配置の調整
基板上に部品が配置されたので、それぞれの部品の位置を調整します。
移動したい部品のフットプリントにカーソルを合わせて、キーボードのMキーを押すと部品の移動ができます。
また、部品移動中にRキーを押すと部品の回転ができます(90度ずつ)。
(部品の移動や回転は右クリックメニューから行うこともできます)
今回は下図のように配置しました。
その4へ続きます。
次 > プリント基板データの作成(その4)
前 > プリント基板データの作成(その2)