部品の配置が決まりましたので、配線を行っていきます。
おもて面を配線する
まずはおもて面(部品が乗る面)の配線を行います。
レイヤ表示のおもて面の配線用のレイヤ「F.Cu」を選択します。
次に右側のツールアイコンから「配線とビアを追加」アイコンをクリックします。
各部品の接続すべき端子間が白い線(ラッツネスト)で表示されていますので、これを参考にパターンで接続していきます。
配線したい端子のフットプリントをクリックすると配線パターンが表示されますので、うまくつながるようにパターンを描いていきます。
ベタパターンを追加する
各端子間を配線して回路的には接続できた状態ですが、電源部分(+5VとGND)は配線の抵抗値が少しでも低くなるようにベタパターンを追加します。
GNDベタパターン
まずはGNDのベタパターンを作って行きます。
ベタパターンを追加するには、右側のツールアイコンで「塗りつぶしゾーンを追加」アイコンをクリックします。
すると、導体ゾーンのプロパティというウインドウが開きます。
ここでGNDのネット「Net-(CON1-Pad2)」を選択します。
その他の設定はデフォルトでは下図のようになっていると思いますので、今回はそのままで「OK」をクリックします。
これで範囲を選択できる状態になります。
ベタパターンの範囲を指定する
基板の四隅をクリックして基板全体を覆うように範囲指定をしていきます。終点でダブルクリックすると範囲指定が完了します。
下図では見づらいですが、選択した範囲がハッチングで表示されます。
5Vベタパターン
次に、+5Vのベタパターンを追加していきます。GNDの時と同様の手順で「塗りつぶしゾーンの追加」アイコンをクリックして、ベタパターンの始点をクリックします。
導体ゾーンのプロパティで、+5Vのネット「Net-(CON1-Pad1)」を選択します。
ここで、設定の「優先度」を「1」にしておきます。
こうすることで、他のベタパターンの範囲内でも優先度の値が高い方のベタパターンが追加できるようです。
+5Vのベタパターンの範囲を指定します。
ベタパターンで塗りつぶす
次に、右側のツールアイコンの「塗りつぶしゾーンの追加」アイコンを選択されている状態でエディタ内の適当な箇所で右クリックしてメニューを表示させます。
右クリックメニューの「全てのゾーンを塗りつぶす」を選択します。
すると、先ほど指定した範囲がベタパターンで塗りつぶされます。
裏面のベタパターンの追加
基板裏面にもベタパターンを追加していきます。
今回は裏面には配線する必要がなかったので、全面GNDベタパターンとします。
おもて面の手順と同様にGNDのベタパターンを追加します。
導体ゾーンのプロパティで、レイヤの設定を「B.Cu」にして基板全体をベタパターンの範囲に指定します。
右クリックメニューの「全てのゾーンを塗りつぶす」を選択すれば、裏面にもGNDベタパターンが追加されます。
その6に続きます。
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