KiCadで基板を作る

オープンソースの回路CAD「KiCad」を利用した回路設計や基板製作などを紹介します。


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iw回路設計
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DCジャック変換基板の作成(4)〜回路図を書く(その1)〜』からの続きです。

アノテーション

配置したコンポーネント(回路部品)に部品番号を割りつけるための作業を行います。
この作業は、このあとのERC(エレクトリカルルールチェック)やネットリストの出力を行うために必要となります。
 


手動でも回路番号を入力することができますが、このアノテーション機能を使うと全部品の回路番号を自動で割り付けることができます。特定の部品に任意の回路番号を付けたいなどの場合以外は、アノテーション機能を使った方が便利です。

今回はアノテーション機能を使って、自動で割りつけることにします。

 

上側のツールアイコンの「回路図のアノテーション」アイコンをクリックすると、アノテーションの設定ウインドウが現れます。

今回は下図のように設定しアノテーションを実行しました。

 アノテーション1

 ・アノテーション実行後
アノテーション2
アノテーションを実行すると、各コンポーネントの回路番号の「?」だった箇所に番号が割り当てられます。

  • DCジャック   : CON1
  • 抵抗     : R1
  • LED     : D1
  • 出力コネクタ : P1

 

ERC(エレクトリカルルールチェック)

上記アノテーションが終わった時点で回路図としてひとまず形になりましたので、回路的に電気的な配線ミスがないかなどを確認するためのチェック(ERC)を行います。

 

上側のツールアイコンの「エレクトリカルルールチェックの実行」アイコンをクリックするとERCのウインドウが現れます。

オプションタブでルールチェックの設定を色々と変えることができますが、今回はデフォルトのままで行います。

「実行」ボタンをクリックすると、チェックが実行され、エラー等があればエラー一覧に表示されます。

 

エラーの例として、わざとDCジャックの3番ピンの未接続シンボルをつけずに行った場合


下記のようなエラーが表示されます。また、回路図上にもエラーの箇所にマーカーが表示されます。
ERC1
 

表示されているエラーは、「DCジャックの3番ピンがどこにも接続されていない」というエラーです。
このエラーを解消するには、DCジャックの3番ピンに未接続シンボルをつけてどこにも接続しないことを明示する必要があります。
3番ピンに未接続シンボルをつけて、再度
ERCを実行するとエラーは表示されなくなります。
ERC2
 

今回の回路図ではエラーは表示されないため、これで回路図はOKになります。


次 > 回路コンポーネントとフットプリントの紐つけを行う
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