KiCadで基板を作る

オープンソースの回路CAD「KiCad」を利用した回路設計や基板製作などを紹介します。


【プロフィール】
iw回路設計
KiCadで回路設計や基板設計をしたりしています。 https://iw-circuitdesign.net

前回は回路コンポーネントとフットプリントの関連付けまでを行いましたので、あとはネットリストを生成します。

ネットリストの生成


回路図エディタ上で、
  • 「ネットリストの生成」アイコンをクリック
または
  • メニューから [ツール] > [ネットリストの生成] を選択
ネットリスト生成1


 KiCadのプリント基板エディタPcbnew用のネットリストを生成します。
ネットリスト生成2
 これで回路図エディタでの作業は完了です。

基板データの作成

次はプリント基板エディタを使って基板データの作成を行っていきます。
プロジェクトマネージャの画面から
  • プリント基板エディタ「Pcbnew」のアイコンをクリック
または
  • 「kicad_pcb」ファイルをダブルクリック
で、プリント基板エディタを起動します。 
基板エディタ起動
 

今回の基板イメージ

今回はUSBメモリのようなUSBオスのAコネクタを設けて、『USBポートに直付けできるスティックタイプの基板 』というイメージで考えました。

・当初のイメージ図
基板イメージ
 なので、
  • USBコネクタに挿しやすい形状
  • USBポートに挿した時に他と干渉しないようになるべく細くコンパクトにする
といったことを念頭に基板データを作成しました。 

基板データ完成図

出来上がった基板データは下図のようになりました。
大体イメージ通りに作れたとは思いますが、サイズ的にはコンパクトとは言い難いです。
I/Oコネクタをピンヘッダではなくもっと小型のコネクタにしたり、リード部品を面実装品にすればもう少しサイズダウンできたかもしれません。
基板完成図1


・3Dビューアので表示
基板完成図2
基板完成図3
 
次回は回路図の時と同じく、ちょっとした解説をしたいと思います。

次 > 基板データの解説+失敗談
前 > 回路コンポーネントとフットプリントの関連付け
 


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