KiCadで基板を作る

オープンソースの回路CAD「KiCad」を利用した回路設計や基板製作などを紹介します。


【プロフィール】
iw回路設計
KiCadで回路設計や基板設計をしたりしています。 https://iw-circuitdesign.net

今まであまり不都合がなかったのと、アップデートによってライブラリの内容が意図せず変更されていまうかもしれないと考えていたので、ずっと「バージョン4.0.2」を使い続けてきました。

KiCad自体は定期的にバージョンアップしており、いずれアップデートする必要が出てくるので、意を決して「4.0.6」にアップデートすることにしました。
ついでにアップデートした場合(今回は「4.0.2」→「4.0.6」へアップデート)、どこか不都合があるかどうか検証してみようと思います。

KiCadの最新安定版 4.0.6をダウンロード

本家KiCad EDAのウェブサイトでダウンロードできます。 
https://www.kicad.org/download
※注意 2020年くらいから、KiCad公式のドメインが kicad.org  に変更になっています。
  尚、記事執筆当時の最新版は4.0.6でしたが、2021年11月時点では最新版は  5.1.10  です)

自分が使っている環境はWindowsですので、Windowsの64bit版を使用します。ダウンロード

アップデートする前に

意図せず自作ライブラリが消えてしまったら困るので、念のため自作ライブラリのファイルを別の場所にコピーしてバックアップを取っておきます。
ライブラリバックアップ


インストール

インストーラを起動すると、「KiCadは既にインストールされているので、上書きインストールします」といった内容が表示されます。
「OK」をクリックすれば次に進みます。
 インストール1

インストーラの画面が出てきますので、「Next」をクリック。
インストール2

インストールするコンポーネントを選択します。
今回は全部にチェックしてインストールしてみました。
全部インストールすると1.4GBも必要なようです。
インストール3

全部チェックを外してアプリケーションのみインストールの場合は274MB程度です。
フットプリントライブラリがどうやら1.2GBくらいあるようです。
フットプリント自体は大した容量ではないのですが、3D表示用のモデルがたくさん用意されており、これが結構な容量のようです。
インストール3_1

インストールする場所を選択して「Install」をクリックすればインストールが始まります。
インストール4

インストール中の表示
インストール5

「Finish」をクリックして完了です。
インストール6


バージョン確認

KiCadを起動してバージョンを確認してみます。
プロジェクトマネージャのメニューから
  • [ヘルプ] > [KiCadについて] を選択します
6バージョン確認
ちゃんとバージョンが「4.0.6」になっているので問題なさそうです。


後編へ続きます。

次 > 後編

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