過去のバージョン4.0での作成記事はこちらをご覧ください→ DCジャック変換基板の作成(14) 〜プリント基板データの作成(その7)〜
前回でフットプリントの配置と配線ができましたので、今回は基板上のシルク表示を調整していきます。
フットプリントを動かないようにロックする
いろいろとシルク表示などの微調整をしている際に、うっかり部品のフットプリントを動かしてしまうことがあったりします。
そうしたうっかりミスを少なくするために、フットプリントが動かないようにロックすることができます。
- まず、ロックしたいフットプリントをクリックして選択(フットプリントをハイライトされた状態にする)
- 右クリックメニューから「ロック中」>「ロック」を選択します
こうすることで、フットプリントをうっかり動かしてしまうことがなくなります。
(※厳密には動かすことはできるのですが、動かそうとすると確認ダイアログが出ます )
ロックを解除したい時は、
- 右クリックメニューから「ロック中」>「ロック解除」を選択
取り付け穴のシルクを非表示にする
3Dビューアで確認すると、取り付け穴のシルク「REF**」が表示されてしまっています。
これは特に基板に表示する必要がありませんので、非表示にしたいと思います。
- 「REF**」をクリックして選択(ハイライトされた状態にする)
- 右クリックメニューから「プロパティ」を選択します
「フットプリントテキストのプロパティ」のウインドウが開きます。
- ここで「非表示」を選択して「OK」をクリックします
これで、シルク表示はされなくなります。
(エディタ画面上には灰色で表示されていますが、3Dビューアで確認すると表示されなくなります)
シルク表示の位置調整をする
部品番号など文字のシルク表示の位置調整をしたい場合は、
- 動かしたいシルク表示上で「M」キーを押す
- シルク表示をクリックして選択後、ドラッグする
文字が基板外にはみ出ていたり、他のシルク表示と重なっている場合には見やすくなるように位置調整します。
・シルク位置の調整後
シルク表示の調整をする際は
おもて面と裏面の導体層レイヤを非表示にしておくとシルク表示が見やすくなって作業がしやすいです。シルク表示の追加(文字)
基板上に名称など任意のシルク表示を追加したい場合があるかと思いますのでその方法を紹介します。
今回はおもて面にシルクを追加します。
- レイヤ表示でおもて面のシルク「F.SilkS」を選択
- 次に右側のツールアイコンから「導体層または図形層にテキストを追加」アイコンを選択した状態で追加したい箇所をクリック
- 「テキストのプロパティ」のウインドウのテキスト欄に追加したいテキストを入力
- 文字サイズ等を指定して「OK」をクリックします
シルク表示の追加(ロゴ)
文字以外にもフットプリントでシルクのロゴを作成すれば、独自のロゴを入れることができます。
追加の仕方は取り付け穴のフットプリントを追加した手順と同様です。
今回は「Symbol」ライブラリにあるKiCadロゴを入れてみました。
自作のロゴを入れると、オリジナリティが感じられる基板になったりして楽しいので挑戦してみてください。
最終的に下図のようにしました。
プリント基板データの作成は次回で最後です。
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