※この記事は過去の「DCジャック変換基板の作成記事」をKiCadのバージョン5.0向けに書き直した記事です。
過去のバージョン4.0での作成記事はこちらをご覧ください→ DCジャック変換基板の作成(番外編) 〜3Dビューアで基板を確認〜
これによってよりリアルな3Dモデルを表示することができるように。
バージョン4.0でもVRMLファイルとして3Dモデルデータのエクスポートは可能でしたが、Fusion360などに取り込むにはファイル変換などが必要で少々面倒でした。
STEPファイルのエクスポートに対応したことで、Fusion360で直接取り込みができるようになり、編集も可能なのでかなり便利になりました。
・Fusion360でエクスポートしたSTEPファイルを取り込んだ様子
過去のバージョン4.0での作成記事はこちらをご覧ください→ DCジャック変換基板の作成(番外編) 〜3Dビューアで基板を確認〜
プリント基板データの作成(その6)まで基板データの作成を進めてきましたが、ここらでちょっと休憩がてら3Dビューア機能で作成中の基板を見てみます。
3Dビューアで基板を確認
KiCadには、プリント基板の3Dビューア機能があります。
これを利用すると作成中のプリント基板を3Dで確認することができます。
メニューバーの
- [表示] > [3Dビューア]
基板を3Dでいろいろな位置から確認できる
今現状のプリント基板は下記のように表示されます。3Dモデルの用意されている部品を使用した場合は、実装した状態で表示できます。
基板作成中にいつでも基板をグリグリ動かして、いろいろな位置から確認できますのでなかなか便利です。
基板メーカによって製造できる仕様が異なりますので、この3Dモデルの通りに製造されない場合もあるかと思います。
ですが、ある程度の目安になりますし、基板発注前に基板の出来上がりイメージを確認するのに役立つと思います。
KiCad バージョン5.0の新機能
レイトレーシング
バージョン5.0の3Dビューアでは、レンダリングエンジンの設定で「レイトレーシング」が選択できるようになりました。これによってよりリアルな3Dモデルを表示することができるように。
STEPファイルのエクスポート
3Dビューアとは別の機能ですが、基板のデータをSTEPファイルとしてエクスポートすることができるようになりました。- メニューバーから [ファイル] > [エクスポート] > [STEP] を選択
バージョン4.0でもVRMLファイルとして3Dモデルデータのエクスポートは可能でしたが、Fusion360などに取り込むにはファイル変換などが必要で少々面倒でした。
STEPファイルのエクスポートに対応したことで、Fusion360で直接取り込みができるようになり、編集も可能なのでかなり便利になりました。
・Fusion360でエクスポートしたSTEPファイルを取り込んだ様子