KiCadで基板を作る

オープンソースの回路CAD「KiCad」を利用した回路設計や基板製作などを紹介します。


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iw回路設計
KiCadで回路設計や基板設計をしたりしています。 https://iw-circuitdesign.net

もう少しシンプルな構成に変更

当初はPL側にVGA回路やカメラ入力用の回路などを設けようと考えていたのですが、PL側はシンプルに拡張コネクタのみにすることにしました。(PL側のI/Oはほぼ全て拡張コネクタに引き出します)

見直し後のブロック図

ZYNQボードブロック図

主な回路仕様

・Zynq SoC: XC7Z007SCLG400

・DDRメモリ:512MB

・電源入力
 DC5V入力
 DCジャック または microUSBから給電 


・電源回路
 DC/DCコンバータ:EN5322QI
 IntelのEN5322QIを5つ使用して、各電源電圧を生成
 電源シーケンスICを使用して、各電源電圧の立ち上がりタイミングをコントロール
 

・拡張コネクタ
 ZynqのPL側のI/Oを拡張コネクタに引き出して使用できるようにする

・USBホスト回路
 USBトランシーバーIC:USB3317 
 PS側に接続(I/O電圧1.8V)

・Ethernet回路
 ギガビットEthernetトランシーバ :KSZ9031RNX
 PS側に接続(I/O電圧1.8V)

・QSPIフラッシュ:S25FL128SAGNFI003
 PS側に接続

・USB-シリアル回路
 コネクタ:microUSB(ボードに電源供給可能)
 USB-シリアル変換IC:FT230XS 
 PS側に接続

・JTAGコネクタ:2x7ピンヘッダ

・microSDカードスロット 
 PS側に接続


やっと回路設計まで完了!

仕事が忙しかったりで、なかなか手を付けられずにだいぶ期間がかかってしまいましたが、ようやく回路設計まで終わりました。
zynq_board
必要最低限の回路構成にしたので、総部品点数は300点くらいでした。

この後は、細かい部品の選定と回路図シンボルとフットプリントの関連付け作業が待っています。
(この作業が一番手間がかかるので少し面倒なのです。。) 


次 > Zynq搭載ボードの設計(11)〜部品の選定とフットプリントの関連付け〜
前 > Zynq搭載ボードの設計(9)〜microSDカード回路〜 


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