前々回のブロック図や大まかな構成を考えている時点では、電源回路にはPMICを使おうと考えていましたが、少し考え直して「個別のDC/DCコンバータ+電源シーケンサ」の構成にしようかと思っています。
それに伴って下記のような懸案点が考えられます。
【懸案点】
であれば、多少の部品点数増やコスト増でも単体のDC/DCコンバータと電源シーケンサで回路的に電源投入/遮断シーケンスを決めてしまった方が使い勝手は良いのではと考え始めました。
なので、下記のような構成の電源回路に考え直しました。
今のところ下記の部品で考えています。
リセットIC : TL7705A(メーカー:TI)
電源シーケンサ : LM3880(メーカー:TI)
DC/DCコンバータ : EN5322QI(メーカー:Intel)
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PMICの場合は設定作業が必要
PMICを使った方が部品点数が少なくて済み、回路も比較的シンプル、I2C通信で電源投入シーケンスなど各種パラメータが変更可能etc...と良いことずくめと思っていたのですが、基板実装した後にI2C通信によってシーケンスなどのパラメータを設定する作業が必要になってきます。それに伴って下記のような懸案点が考えられます。
【懸案点】
- 理想的には基板実装前にPMICにパラメータを書き込んでおく方が良い(ただし現実的には難しい)
- 基板が出来上がった時点では電源投入シーケンスは設定されていない為、まず初めに正しい電源シーケンスとなるように設定しなくてはいけない
- I2C通信で設定する為の治具が必要になる
- 即壊れるわけではないにしても、正しい電源シーケンスに設定されていない場合(あるいは設定が間違っていた場合など)、不具合が出るリスクがある
- パラメータ設定に少なからず試行錯誤は必要になるかもしれない(手間がかかる&試行錯誤中に基板の回路に負荷がかかるかもしれない)
であれば、多少の部品点数増やコスト増でも単体のDC/DCコンバータと電源シーケンサで回路的に電源投入/遮断シーケンスを決めてしまった方が使い勝手は良いのではと考え始めました。
単体のDC/DCコンバータ+電源シーケンサの構成
インテルのEnpirionブランド(旧Enpirion社)のDC/DCコンバータを使えば出力のインダクタが不要なので比較的シンプルな回路にすることができそうです。なので、下記のような構成の電源回路に考え直しました。
暫定回路図
暫定ですが下記のような回路図で考え中です。今のところ下記の部品で考えています。
リセットIC : TL7705A(メーカー:TI)
電源シーケンサ : LM3880(メーカー:TI)
DC/DCコンバータ : EN5322QI(メーカー:Intel)
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