KiCadで基板を作る

オープンソースの回路CAD「KiCad」を利用した回路設計や基板製作などを紹介します。


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iw回路設計
KiCadで回路設計や基板設計をしたりしています。 https://iw-circuitdesign.net

今回のZynq搭載ボードではmicroSDカードでブートできるように考えています。

microSDカードでブートさせるためには?

Zynqのテクニカルマニュアルを見ると、SDカードからブートを行う場合はPS側のMIOピン40〜45(SDIO 0 インターフェース)に接続する必要があるようです。 
SD1

レベル変換が必要

今回のボードではMIOピン40〜45を含むバンク501のI/O電圧は1.8Vで考えているため、microSDカードの3.3V信号を1.8Vの信号にレベル変換してあげる必要があります。
SD2

SDIOインターフェース用レベル変換ICを使用する

ARTY Z7やZYBOでは、この箇所のレベル変換にSDIOインターフェース用レベル変換IC(TXS02612、テキサスインスツルメンツ) が使われています。
TXS02612(メーカーのページ): http://www.tij.co.jp/product/jp/TXS02612

TXS026122つのSDIOインターフェースの切り替え&レベル変換の機能を持っています。
CPUなどのホスト側は1つのSDIOポートで、I/O電圧の異なる2つのSDIOインターフェースを制御することができる、というSDIOインターフェース用のICになっています。

DIGIKEYで在庫や価格を調べて見ると入手性も悪くなく価格もほどほどで良さそうです。
機能的にも申し分ないため、このレベル変換ICを使用することにします。 
参考 : https://www.digikey.jp/number/ja/texas-instruments/296/TXS02612/63654

回路図

SD3
TXS02612B0とB1の2つのSDIOインターフェースを接続できますが、今回はB0のみ使用する設定にします。(チャンネル切り替え用のSELピンはLレベルに固定する)

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